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第900回

2012年1月28日

讃岐うどん激戦区
―神保町―

千田 直哉

 わが社の周辺に讃岐うどん屋が増えた。

 

 もともと社の裏にあったのが「うどん 丸香」(東京都千代田区神田小川町3-16-1 ニュー駿河台ビル1F:平日開業時間11時~19時30分)。28席もあるにもかかわらず、お昼時は常に20mほどの列が店前につくられている。

 時間をずらして14時、15時に行っても入れないことがあり、下版残業前の18時、19時に行っても並ぶことがあるという超繁盛店。外食雑誌記者も良く知る。

 値段的には「かけ中盛り」に「げそ天」、「おにぎり」1個で約600円と決して安くはない。

 めんは、つるつるなのだが、固めで歯ごたえがあり、一杯食べれば十分に満足する。とくに寒い今頃の季節はうどんの湯気を顔に受けながら、箸を進めていくのが何とも心地よい。

 女性の1人客も堂々と席に座って食べているのが特徴なので、お近くにお越しの際には並んでも、ぜひ食べてみてほしい。

 

 そのほかにも2軒の独立系セルフサービスの讃岐うどん屋があるのだが、こちらのほうは、一度食べたらもうたくさん。「うどん 丸香」との比較で言えば、遜色を感じざるを得ない。

 

 ところがこの1年弱の間に2つの大御所ともいうべき店舗が進出して神保町界隈は讃岐うどん大激戦区の様相を示してきた。

 ひとつは、吉野家ホールディングス(東京都/安部修仁社長)傘下のはなまる(東京都/河村泰貴社長)が運営する「はなまるうどん御茶ノ水明大通り店」(東京都千代田区神田小川町3-20-4 第2龍名館ビルディング1F:同10時~23時)。2つにはトリドール(兵庫県/粟田貴也社長)の「丸亀製麺神田小川町店」(東京都千代田区神田小川町3-3神田小川町トーセイビルII 1F:同11時~21時30分)。

 

 どちらも、立ち食いそば屋のうどんと比較すれば格段においしく、「うどん 丸香」が激込みで入れず、時間に追われている時には、2つの店舗を使い分けて、食べている。

 そう考えると、自分はこんなにうどんが好きだったのか、と不思議な気分にもなる。

 

 ただただ残念なのは、営業時間である。昼食や夜食で利用するのはもちろんだが、私的には飲み会後、締めの一杯にも讃岐うどんがあればと望んでいるからだ。

 もし、深夜の時間帯に小腹がすいており、讃岐うどん屋が開いていれば、迷わずにそちらに行く。

 実際、讃岐うどん発祥の地、香川県高松市のサラリーマン諸兄は、飲み会後、必ず、讃岐うどんで締めてから帰路に着くと聞いた。

 

 しかし、ここ神保町では、もっとも遅いところでも閉店時間は23時。ついつい、まだ開いているラーメン屋の方に足は向いてしまう。

 私の勝手な計算によれば、ラーメンとうどんでは400kcalの開きがありラーメンが大きい。4日分で成人男性1日分の消費カロリーを余計に摂取してしまうことになる。

 

 鏡で自分の横向きの姿を眺めながら、わが社の周りに深夜讃岐うどん店ができないものかと強く思う次第なのである。

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